2008年02月
2008年02月29日
毎日テスト
あと少しで完成しそうな黄色釉。
黄瀬戸よりも淡くてマットなものを目指してます。
もうすぐ出来そうですよ。。
料理で言えば、味を整える為に最後に数滴たらす醤油・・
そこまできているのですが、
その醤油の役割を何が果たしてくれるのか、テストしてます。
そして、粉引きに使う灰釉(透明釉)。
これも最後の仕上げまできています。
今まで使ってた灰釉と変わらないクオリティで、低コストで作れる様に調合を工夫してます。
世に出回っている粉引きの多くがとても弱いと思いませんか?
すぐに口がボロボロと欠けてきます。
こうなってしまう要因は沢山あるのですが、こうならない為の方法だって沢山あります。
釉薬を作る事。
この作業の思う様にいかないところが楽しかったりします。
この春、粘土代も材料費も燃料費も値上がります。
今まで出来合いの釉薬を買ってらっしゃった作り手さんで「これからは作ろうかと思ってるんやけど、何から手をつけていいのやら・・」と仰った方がおられました。
料理と同じですよね。
自分で作った方が、より自分好みの味付けが出来るし面倒くさいけど安く作れる。
包丁も鍋も使った事無い人からすれば、何からすればいいのやら・・になるわけで。
作った方が良いモノが出来るとは思いません。
買ってきた釉にちょこっと何かを添加する事で、オリジナルになるし土や焼成で工夫すれば同じ釉を使ってる人との違いも出せますし。
釉の種類にもよりますが、モノによっては出来合いのものを買う半値以下で同じ分量の釉が作れるのではないでしょうか?(1時間以内の作業で)
テストには時間がかかりますが、これは趣味の時間だと思ってやる事をおすすめします。
まぁあれやこれやと言い出すと、皆さんそれぞれの想いで作陶に励んでらっしゃると思うので、「好み」というしか無いのですが・・
食事だって、男爵芋とメークイーンやもも肉とむね肉、木綿豆腐と絹ごし豆腐などなど。
作らないとそれぞれの特徴も知らないままだろうし。
まぁ何やかんや言うても、
僕は自分の釉薬を安価だけど時間を使って調合するっていうのが、性に合ってるってだけの話です。
kai
at 12:02|Permalink│
2008年02月28日
水彩画
よって、毎日釉薬かけ。
忙しいと蔑ろになってしまう試作ですが、今回は頑張ってます!
まず、粉引きの釉薬を新しくする為に灰釉のテスト。
そして、美容院 Mimpiさんの記念品500個にかける新しい釉のテスト。
ほんで、彩色シリーズに新しい色を追加しようと、黄色の釉のテスト。
まぁまぁ順調です。
商品にするにはクリアしなければいけない事が色々とあるので、パッとは出来ないものです。
さて、今も窯焚き中なので少しパソコンに向かってるわけですが、
彩色の作業をチラリとお見せします。
一番上の写真、市松柄のそばちょこです。
これは桃色が入ってないので、青(3色)と緑の4色構成。
→
一色ずつアドリブでのせていきます。
濃さや間隔のあけ方など、何千何万と作ってきてやっと身に付きました。
(自己満足ですが)
上にかける釉薬と、この絵の具は同じ釉性状です。
ここが淡くなじむポイントなんですね~
2色目、3色目と重ねていきますが、わざと重ねの部分を作って色を混ぜるのもテクニックです。
こうして出来た色は、何とも表現しにくい色になって好きなところです。
色で全部のマスを埋めてしまうと印象がしんどくなるので、色をのせない空白部分も必ず作っています。
水彩画を描く感覚で作業してます。
彩色の器作りでは、一番神経を使ってるかも。。
ここで大切なのが「リズム」です。
考えたり迷ったりすると、不思議とモッサくなるんですよ。
kai
at 02:04|Permalink│
2008年02月26日
BOWIE
僕が一番好きな表現者は DAVID BOWIEです。
BOWIEの楽曲は宝石みたいです。
無数に聴いてきた音楽の中で、一番好きな曲がBOWIEの「Lady Stardust」です。
何度聴いても感動します。
BOWIEの音楽に出会ったのは、小学生の頃でした。
学校ではチェッカーズが流行ってた頃です。
今思っても、メロディーと声は年齢に関係無く伝わるものだなぁと。
坂本龍一とかBOWIEとかワムを聴いてました。
チェッカーズや安全地帯や中山美穂も聴いてました。
ジャンルを問わず、常に傍にあった音楽。。
BOWIEのライブは神々しい。
BOWIE好きの友達に言って笑ってた事なのですが、
仮に宇宙アーティスト大会ってものが開催されて、負ければ地球が他の星に占領されてしまうとしたら、迷わずDAVID BOWIEのライブを地球代表にしたいと。
負けて占領されても、BOWIEで負けたんだったら諦めもつくと。
この発想が小学生ですけどね。笑
でも、こう思えるぐらい人間離れした存在感と地球離れした空間を味わえるステージなんです。
次回の日本公演がいつになるかわかりませんが、絶対に行きます。
ちょっとした宇宙旅行です。
昨日はアルバム「EART HL I NG」を聴きながら仕事してました。
大音量のダンスフロアの様な工房の中で仕事。
器を買ってくださる方には想像もできない事でしょうね。笑
5曲目「DEAD MAN WALKING」はかなりカッコイイです。
ドラム、ピアノもかなりカッコイイです。
ジャングル・ミュージックの要素も入ったアルバムなので、ダンス系の音楽好きの方にオススメですよ。
さぁ、今日も音楽のチカラを借りて頑張ろうっと。
kai
at 11:51|Permalink│
一番好き
僕はだいたいのもので「一番好き」が言えます。
食べ物なら、麻婆豆腐。
ギタリストなら、布袋寅泰。
映画なら、ブレード・ランナー。
画家なら、PAUL KLEE。
役者なら、渡辺謙。
などなど。
書ききれない程のジャンルで「一番」があります。
多くの人は「一番って、言えへんなぁ~ こっちも捨て難いし。。気分にもよるし~」という感じですよね。
僕はなぜ言い切れるかと言いますと、電流みたいなものが体内を通り抜けて嬉しくなった人やモノが「一番」なんです。
ですので、僕の「一番好き」には「一番初めに電流が走った」という意味を含んでます。
僕、こういう「瞬間」にとても敏感です。
忘れないし、熱は冷めません。
例えば、上で挙げた項目。
食べ物なら、カレー。
ギタリストなら、TAKUYA。
映画なら、Buffalo 66。
画家なら、JOAN MIRO。
役者なら、ゲイリー・オールドマン。
先に述べたものぐらい好きです。
が、、先に電気が走ったのは先のです。
これが重要で、電気が走る程に感動を与えてくれたものや人は、そこから世界を広げてくれます。
今でもドンドン世界は広がってます。
「どれってなぁ、、一番って言えへんなぁ、、」より
「ワタシ、オムライスが一番好きなんよ」って人との会話の方が絶対に盛り上がります。
kai
at 11:27|Permalink│
2008年02月21日
引き出物
めでたい事に、又引き出物のご注文をいただきました。
5月挙式ですので少し先にはなるのですが、僕の予定がビッシリという事で早めにご成約いただきました。
こちらの都合で誠に恐縮ではございますが、喜んでお受けさせていただきました。
昨年から「もっと引き出物に力を入れていきたい!」と思っていたのが実現していって嬉しいです。
ちょっと、5月までの予定をこの辺でセーブしようと思ってます。
良い仕事をする為に、僕がいっぱいいっぱいになってしまってはダメですからね~
とは言っても、仕事を断らないのも僕のモットー。
どんとこい です。 ホンマ・・?
さぁ、頑張り次第やぞ、自分!
今回、ご注文くださったのはお世話になっている奈良のナナツモリ
さんの大切なお友達です。
早くも素敵な繋がりができて、喜んでおります。
kai
at 22:33|Permalink│
やっぱ、こうね・・
特集記事にひかれて、久しぶりに雑誌を買ってきてパラパラと読みましたが、
なぁ~んも、おもしろくありませんでした。
中堅?有名?若手?旬?・・、、んぁだぁー!!
しゃらくせぇ~
どうでもえぇ~!
この手のムーブメント、嫌いです。
もう、色々決まっちゃってて。
とにかく、又かよ で。
色々な世界があって、その中でもがき苦しみ、楽しんで作陶しているので、良いんですが。。
強く言っておきますが、この雑誌に掲載されている作り手さんは皆さん素晴らしいと思います。
きっちりしたコンセプトや姿勢をもって、丁寧な仕事をされてるなぁと思います。
雑誌やギャラリーさんに思う事が多いです。
お店も編集者も自分の目や感覚に自信が無いのか、右に倣えの連鎖で同じ様な内装、展示方法、取り扱い作家さん、展示会など。。
特定の作り手さん達の代理店といっても過言ではないお店が全国拡大中です。
つまらねぇ。
良い作り手さんは、いっぱいいるのに。
「自分の」お店つくりをしてほしいです。
こんな特集記事や人気のお店の真似ばっかしないでほしいな。
別にえぇけど・・笑
共感した人も多いのでは?
kai
at 21:46|Permalink│