2008年08月
2008年08月22日
悪戦苦闘
昨日の弘法さんは、出店者もお客さんも少なくて淋しいものでした。
先月に比べると、随分と過ごし易い気温であった事が唯一良かった事ですが、
売り上げは全く伸びず、出店料程度・・
多忙の時期に何をしている事やら・・
出発直前まで仕事。
帰ってから深夜まで仕事。
これから状況によっては、行かないという選択も考えなければいけないぁ~と本気で思いました。
本末転倒にならない様に。。
帰りにひとり都路里に立ち寄って、ほうじ茶ソフトを食べてきました。
お土産にレモン入りのグリーンティーを買って帰りました。
美味しかった~
こういう気分転換は必要ですね。
都路里を出て、家に戻る車中から見えた光景。
信号待ちで横断歩道前で並んではった中年夫婦の外人さん。
二人とも大きなリュックを背負って、なんだか楽しそう。
女性の方が男性の肩をカプリと噛んで、男性は楽しそうに「やめろやぁ~」といったリアクション。
二人で笑った後に、信号が青になり歩き出す前に男性が女性の肩にカプリ。。
今度は女性が「やめてよぉ~」というリアクション。
そして、手をつないで爆笑。。
何だか平和な気分になりました。
全っ然ネチっこくなくて、爽やかで。
それだけです。。笑
どんな「モノ」を持つよりも羨ましいです。
kai
at 14:30|Permalink│
2008年08月21日
フゥーっ
20日ぐらい休んでないぞぉ~!
夜は涼しくなってきたぞぉ~!
毎日、仕事場に下りてから時計がグルリンと軽く一周してしまってます。
んでも、まだまだ!
頑張りますよ~
今日、ようやく2組様分の引き出物をやり終えました。
来週に発送です。
毎回の事ですが、僕にとっては何百個のうちの1個かもしれませんが、
受け取る方はその1個がすべてになります。
疲れていても、包装や熨斗がけなども丁寧に作業する様に心がけております。
9月の上旬までに、あと3組様!
夏休みは取れませんでしたが、とても充実しております。
有難い事ですね。
さて、ついさっきまでお店のご注文の品を作らせていただいていたのですが、
これが又、光栄な仕事でありまして。
又、話しますね。
さぁ、明日は弘法さん。
そばちょこのストックがゼロに近い状態なので、苦戦は必至です。
将棋で言えば、飛車抜きです。
飛車はありませんが、、
お時間のある方は、遊びに来てくださいませ。
kai
at 00:23|Permalink│
2008年08月17日
続・五条坂の陶器祭で買ったモノ 2
要君のミルクピッチャー。
要君とはおもしろい縁で。
一緒に働いた事は無いんですけど、
僕が信楽で働いていた時の兄弟子さんが後に要君が働く工房の先輩になります。
まぁ~ある意味、同門ですかね?
その兄弟子さん、人間的にも仕事面でも素晴らしい先輩でした。
今のところ、若いロクロ師さんで見た事のあるロクロならば一番巧いのではないでしょうか。。
そんな素晴らしい技術を持ちながら、今は陶芸界におられないです。。
今でも、その先輩を欲しがってる工房が何軒もあるとか無いとか。
いやっ、あるとの噂です。
そんな先輩の技術を僕の何倍も受け継いでる要君。
器は勿論ですが、
イベントなどでの展示も素晴らしいです。
良いディスプレイって、
何か基準がある訳でもなく、お金をかけたもん勝ちって事でもなくて、
結局は自分が作った器の魅力を最大限にアピールできるって事だと思います。
要君はその辺も巧いですね~
話をしていてもプラス思考になれる貴重な作り手さん。
一見、穏やかで優しそう~っに見える彼ですが、
「熱いです」
守りのタイプでは無いですね。
良い意味で攻めのタイプです。
人柄は穏やかなのになぁ、、にくいなぁ。。
彼の人気っぷりは僕のキャラでは得られませんが、お互い頑張りましょう。
同じ先輩だしね。
同い年だしね。
kai
at 10:36|Permalink│
続・五条坂の陶器祭で買ったモノ
昔、一緒に働いていた事のある谷村君の粉引きの小鉢。
彼は今年独立したところなので、五条坂は初陣です。
結構売れたとか。。
独立前に何度か工房を訪れてくれて、色々と話をしました。
彼より年もキャリアも上ですが、リスペクトできる作り手です。
まず、研究熱心。
そして、丁寧。巧い。
僕と同様、クセのある人なので疎まれたりもしそうなキャラですが、
僕は好きですね。
昔はムカついた事もありますけど。笑
陶芸の話をするとキラキラと目が光る彼。
僕の何倍も陶芸を愛してるのでは?
ただね~
自立した先輩としまして、、
不安な要素は「技術」「知識」を僕の何倍も重んじてるところです。
「あの程度の技術では~」
「今の技術では~」
「あれで食べていけるなら~」
といった台詞をよく聞きますが、僕はその辺どーでもいいやんタイプなんですね。
もちろん、最低限の知識や技術は必要です。
「カタチにしたい」と思ったモノをカタチに出来る知識や技術がないとって思います。
バランスを含めた「センス」が問われると思います。
技術的に無理だから、作らない(作れない)のはカッコ悪いなぁ~と。。
練習や研究無しの付け焼き刃では、恥をかくモノしか出来ませんから。
僕は最低限の装備で足でも心でも色んなところを駆け回って、なにか表現できれば・・って思います。
実際「食べさせていただいている」仕事の多くは、足で、心で得たものです。
まぁ、彼にも話しているのでここでゴチャゴチャ言っても仕方ないのですが。
色んなスタイルがありますもんね。
僕が見た彼。。
営業、、きっと苦手です。
アピール、、きっと苦手です。
でも、きっと器が良いので大丈夫・・?だと思い「たい」です。
あぁ~でもなぁ~
今は良い物作れば食べれるって時代でもないしなぁ。
運もあるでしょうが。
東京で彼の器を引き立ててくれそうな店を何軒か知ってます。
そういうところで注目されれば、うまくいくだろうなぁ~
意地悪なので、紹介しませんけど。。笑
自分の足を使って欲しいという思いもありますしね。
もっともっと、技術以外の大切なモノを見つけてほしいですね。
ずっと職人として働いていた事もあって、巧い。
確かに巧い。
雰囲気も良いと思う。
けど、独立したらすべてが新境地。
3年後どうなってるかが、楽しみです。
同じ土俵に上がってきたからね~
谷村君、お手並み拝見。
kai
at 09:51|Permalink│
五山の送り火
昨日は大文字五山の送り火でした。
ウチから歩いて10分程で、金閣寺。
金閣寺周辺に位置する大文字山がよく見えます。
(これは左大文字)
精霊を送る行事とあって、地味です。
若い頃は花火や祇園祭に比べると、面白味に欠けるなぁ~なんて思っていた五山の送り火。
これ、不思議と年を重ねるごとに心に響きます。
ジーンとします。
京都らしい行事で好きです。
ご先祖様を送る気持ちなんて、若い頃にはねぇ・・
受験、クラブ活動、恋人、喧嘩、バイク・・
それなりに忙しくしてる若い人。。
「何がえぇのかよくわからん~」って人~
きっと、将来心に響く行事となると思いますよ。
ただ、大の字に燃えてるだけなのに・・
今も落ち着かない僕は、ちょっと面白い想像をしてました。
戦国時代にハマってる僕。
大文字の点火に向う火がぞろぞろと動き出した頃、(仮想)自分の城に向って来る敵軍だと思って見てみました。
左大文字の火床が53、薪の数が350束。
戦国の戦で大軍となると、2万5千もの兵を連れて進軍してました。
ろう城策を取った自分が城から
こちらへむかう2万ものたいまつを見るのって恐ぁぁ~
350束でも恐ぁぁ~
半パンはいてカメラぶらさげて、大の字を見てる平成って、なんと平和な。
同じ日本だとは思えないですよね。
室町時代から行事として行われてたって説もあるところが、
歴史都市京都のおもしろいところです。
kai
at 09:20|Permalink│
2008年08月14日
五条坂の陶器祭で買ったモノ
この方の器は、駒ケ根で一目惚れして買った事があります。
以前はここでも紹介させていただきましたが、ネットでの販売や無断使用・紹介を好まれない方だと聞いたので、お名前は控えさせていただきます。
以前に買ったのは汲み出し湯呑みだったのですが、
見た目だけではなくて、とても使い好い。
持った感じもお茶が入った感じも「ほっこり」できる器でした。
今回は立ち湯呑みを購入。
僕には表現出来ない指すじや口作り。
この先、灰釉にチカラを入れる事があったら、この方の器を参考にさせていただくでしょう。
ネット販売が嫌な理由を聞いてると・・
そこにも説得力のある理由が。
つまり、こんな記事読むより写真で判断するより、、
持って欲しいとの事です。
確かに。
いつもお世話になっている宮下さんの一輪ざし。
宮下さんは作品にも売り方にも「らしさ」を感じる事のできる作り手さんです。
もちろん、気持ちの良い意味で。
逆の意味で「らしさ」満開の作り手さんも多く、たまに吐き気がするのですが。苦笑
宮下さんとは色々と話をするのですが、ずっと揺るがない人ですね。
フニャフニャと柔軟な方だと思わせておいて、しっかりさん。
僕の好きな「好き」「嫌い」がハッキリしていて、
どちらかと言えば、「好き」な部分の表現は長けてらっしゃいます。
一見、乱雑に「見せかけている」ディスプレイ。
その中から新しいモノを探しては見つけて。
今回はこの一輪ざしが光ってました。
ここ数年で陶器祭なんかでも、ディスプレイは進化してます。
工夫を凝らして、自分の器が目をひく様に。。
12年前には数軒あったぐらいなんですけどね。
でも、、
お店もそうですが、流行の本を見過ぎですよ。
雰囲気作りに共通点がいっぱいなんです。
要するに、方法論を真似てるだけです。
パッと見、「おしゃれ~!」感のある店は本の切り抜きの世界だったりします。
お客さんには新鮮なのかなぁ?
受けも良さそうだし・・
そんな感じのディスプレイの方が巧いんじゃないの?って人も見かけます。
器作りまでオリジナリティを欠いて、本でもてはやされてそうな雰囲気のモノで。
主役である器を見てもらう為に、ディスプレイが主役か!?ってぐらいに「見せる」技術も問われる時代になってきてる事は確かです。
手作りの器を山積みにして売ってると、お客さんの扱いも大量生産モノとなりそうな。。
でも、僕たちは飽くまで食卓に並ぶ器を作る者ですので、
意識のバランスは考えて、間違えない様に気をつけたいです。
それぞれ、お客さんの部屋も食卓も違うでしょう。
でも、その様々な食卓が真の舞台であって、狙いを定めてカッコ付けた展示ではありません。
これからも、そこを忘れずに日常食器を作りたいです。
僕が連れて帰る器は、展示に惑わされて買ったモノではなく、
自分の家のあそこで、あの場面で、使いたいなぁ~とイメージが膨らんだモノです。
展示は、器の魅力を最大限まで引き出す工夫は必要ですが、
器以上になってしまうと、恥ずかしいですね。
しかも、本や雑誌の世界観だったりすると最悪です。
kai
at 11:11|Permalink│