2006年09月18日
屋外シアター
明日までやっている「三条あかり景色2006」を観に。
これは、建物の壁面に映像作品を映し出して夜の町を楽しくする催しです。
記録映画など芸大生の作品が、マンションや古い建物の壁面で上映しています。
2~3分の作品が多かったかな。
71作品あるらしいのですが、見落としてるのもあるんだろうな~
こういう企画は良いなぁと思います。
僕達の業界もそうですが、デパートや堅苦しいギャラリーで作品展をすると、どうしても敷居が高いイメージになって、客層が限られてくるんですよね。
普段手作りの器に興味が無かった人を取込んでいって、ひとりでも興味をもってもらうというのも大切な事です。
そういうお客さんとは、こういう屋外イベントのクラフトフェアや陶器祭でたくさん知り合えるので、これからもできるだけそういったイベントにも参加していきたいです。
安物を探しに来ている人には、俺の作っているモノ(良さ・価値)はわかってもらえへんから・・と、出店しない人もいますが、それは大間違いだと思います。
そういう人に限って、自分の「限られたお客さん」はお父さんのお下がりだったり、ネームバリューだったりします。
逆に言えば、そういうのが無ければこの道で食べていけない作り手さんです。
自分で道を切り開いた人は、有名・無名に関わらずお客さんを選ぶ事はしないと思います。
このあかり景色でもそうですが、若手の作り手さんの発表の場が立派なシアターじゃなくても、たくさんの人に観てもらう事が第一歩だと思いますし、この先才能を開花していく人は映画館で上映する様な作品を作るかもしれませんしね。
つまり、作品は単独では生かされないという事です。
観る人によって、生かされるんです。
僕は日常食器を作る工芸家なので、この考え方は柱です。
そして、視る目のある人は、どこにでも歩いているものです。
デパートには良いモノがある、デパートで展示会をする人は優秀だと思っている人に限ってモノの価値なんてわかっていないんですよ。
ねっ、おかしな図式が見えてきたでしょ?
モノの価値なんて、わかってない人がデパートで器を買って、作家はそういう人相手に金儲けして、陶器祭に歩く人の事を「俺の良さをわかってくれない人達」と呼んだりしています。(全員がそうではありませんよ。誤解されません様)
そうです、僕のブログを読んでくださっている皆さんの方が純粋に「好き・嫌い」「使い易そう」といった基準でモノを選んでらっしゃるんです。
「器の事はよくわからない」とか思わないでくださいね。
僕もよくわかってないんですから。
観たり使ったりして、感じるものですから。。
今晩の屋外シアターも、先入観無しで楽しみました。
抽象的な作品の方が、おもしろかったなぁ。
今日の一曲
♪坂本龍一
「黄土高原」
中学生の頃、ホントによく聴いた大好きな曲です。
坂本龍一を聴いてるってだけで、インテリやなぁ難しいもん聴いてるなぁという反応も少なくありませんでした。
さっきの話しじゃないですけど、良いなぁと思う事で充分なのになぁと思ってました。
ウラBTTBが流行った時にわかったと思うんですよね。
決して難しく考えることじゃないんだなって。
坂本さんのライブに行っても、携帯電話を鳴らすバカがいるのでストレスにもなりますが、
やっぱり、ライブのピアノは良いんですよね~
at 22:10│