2007年07月15日
プロレスとYMOと恩師
その中でも小学校5~6年の時に担任だった西岡先生は、僕に色んな影響を与えてくださりました。
今でも陶器祭を見にマウンテンバイクで来てくださる素敵な先生。
西岡先生について書き出すと、かなりの長文になってしまうので今日はテーマをしぼります。(それでも長文です、覚悟してください)
僕を受け持ってくださってた時、26才の美人な先生だったので人気がありました。
僕も担任になる前の4年生の頃から好きでした。
「西岡先生のクラスになりたいなぁ」なんて思ってたら、叶ったんですね。
後に先生も僕を受け持ちたかったと言ってくれた事があります。
年輩の先生方や保護者にとって、まぁ破天荒な先生だったと思います。
僕らにとってはお姉さん?お母さん?友達?の様な存在でした。
先生については又書きたいです。
さて、ある雨の日いつもの様に放課後も遊びまくってた僕に「きんちゃん、送ってったげる」と声をかけてくれました。
先生の軽自動車で短いドライブ。
車内のカセットテープから流れてくる音楽が印象的で、今でも忘れません。
プロレスラー長州力の入場テーマ「パワーホール」でした。
僕と先生の共通の話題として、漫画の他に「プロレス」がありました。
僕は藤波辰巳が大好きで、先生は長州力が好きでした。
今思えば、僕の格闘技好きはその頃から始まっていたと言えますし、入場テーマのタイトルまで知ってるというマニアぶりも小学生としてはおもろかったと思います。
ゴールデンタイムに「ワールド・プロレスリング」(新日本プロレス)を放送していて、毎週すごく楽しみにしていました。
テレビの中から小さな音で中途半端に終ってしまう入場テーマ曲に興味を持ってた僕には、
夢の様な車内でした。
だって、フルで聞けるんですよ。
藤波辰巳の「ドラゴン・スープレックス」だって流れてきます。
先生すげぇ!って思いました。
なんの知恵も持ってなかった僕は「先生、どうやってこれ録音したん?」と質問。
まだ当時、マイクをレコードに向けて録音してた我家・・
「えっ~?レンタルしてきてな、ステレオで録音すんねん~」
何もかも衝撃でした。
レンタルできるんや。
ステレオって、マイク向けんでいいんや。
こんなレコードあるんや。。
ワイパーの音と一緒に聞こえてくるプロレスのテーマ曲たち。。
バカにしてはいけませんよ、本当に名曲が多かったんですから。
ミル・マスカラスなんて「スカイハイ」ですからね。
家に近づいてきた時、僕が少し遠慮して言えなかった事を先生から言ってくれました。
「きんちゃん、これダビングしてあげるな。」
「ダビング?」
「うん、これと同じテープをも一個作れるねん」
ダビングという言葉を初めて知った瞬間です。
もう嬉しくてね。
小学生の期待を裏切らなかった先生。
2日後に曲名を書いて持ってきてくれました。
家に帰って、聞きまくりました。
夢の様な感覚。
その頃から僕のレンタルレコード屋さん通いが始まり、お年玉を貯めて録音できるステレオを買うという目標も出来、音楽好きになったわけです。
そのテープの中に、リッキー・スティムボートっていう選手のテーマ曲として、YMOの「ライディーン」が入ってました。
これが僕にとって衝撃的な音楽でした。
パッカパッカという馬の足音が入ってたり、ビュンビュンッっていう音が入ってたり、何よりメロディーがノリノリで。
ステレオを買えた6年生の頃、初めてYMOのレコードを借りて聴きました。
かっこいいガキでしょ?
そこから坂本龍一にいって、80'SのPOPやROCKにいって、現在の音楽好きに至ります。
親がビートルズやサイモン&ガーファンクルが好きだったのも影響されてますが、自分が興味持ったものを借りて聴くという始まりは、あの雨の日からです。
26才のキレイな先生がプロレスの曲を車内で聴いてるのも素敵だし、僕を乗せてくれた事も嬉しかったです。
学校でプロレスの話って、どんな小学生と担任やねん・・
プロレスについては、これ又書ききれないぐらい話せます。
スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ、タイガーマスク・・
ヒーローがいっぱいいたなぁ~
先生の乗ってた車のあだ名が「ミルキー号」でした。
後ろにペコちゃんのステッカーが貼ってあったから。
その後何度も乗り換えてらっしゃる車にもベタベタと色んなステッカーが貼られてました。
そんな車で教育者として通勤してた先生。
カッコイイなぁ~
こないだ、行けませんでしたが東寺の「LIVE EARTH」でYMOが再結成してライディーンを演奏しました。
ミルキーをなめながら、そんな昔を思い出しました。
先生、今でもあのテープ持ってるんですよ。
at 16:03│