2008年08月17日
続・五条坂の陶器祭で買ったモノ
昔、一緒に働いていた事のある谷村君の粉引きの小鉢。
彼は今年独立したところなので、五条坂は初陣です。
結構売れたとか。。
独立前に何度か工房を訪れてくれて、色々と話をしました。
彼より年もキャリアも上ですが、リスペクトできる作り手です。
まず、研究熱心。
そして、丁寧。巧い。
僕と同様、クセのある人なので疎まれたりもしそうなキャラですが、
僕は好きですね。
昔はムカついた事もありますけど。笑
陶芸の話をするとキラキラと目が光る彼。
僕の何倍も陶芸を愛してるのでは?
ただね~
自立した先輩としまして、、
不安な要素は「技術」「知識」を僕の何倍も重んじてるところです。
「あの程度の技術では~」
「今の技術では~」
「あれで食べていけるなら~」
といった台詞をよく聞きますが、僕はその辺どーでもいいやんタイプなんですね。
もちろん、最低限の知識や技術は必要です。
「カタチにしたい」と思ったモノをカタチに出来る知識や技術がないとって思います。
バランスを含めた「センス」が問われると思います。
技術的に無理だから、作らない(作れない)のはカッコ悪いなぁ~と。。
練習や研究無しの付け焼き刃では、恥をかくモノしか出来ませんから。
僕は最低限の装備で足でも心でも色んなところを駆け回って、なにか表現できれば・・って思います。
実際「食べさせていただいている」仕事の多くは、足で、心で得たものです。
まぁ、彼にも話しているのでここでゴチャゴチャ言っても仕方ないのですが。
色んなスタイルがありますもんね。
僕が見た彼。。
営業、、きっと苦手です。
アピール、、きっと苦手です。
でも、きっと器が良いので大丈夫・・?だと思い「たい」です。
あぁ~でもなぁ~
今は良い物作れば食べれるって時代でもないしなぁ。
運もあるでしょうが。
東京で彼の器を引き立ててくれそうな店を何軒か知ってます。
そういうところで注目されれば、うまくいくだろうなぁ~
意地悪なので、紹介しませんけど。。笑
自分の足を使って欲しいという思いもありますしね。
もっともっと、技術以外の大切なモノを見つけてほしいですね。
ずっと職人として働いていた事もあって、巧い。
確かに巧い。
雰囲気も良いと思う。
けど、独立したらすべてが新境地。
3年後どうなってるかが、楽しみです。
同じ土俵に上がってきたからね~
谷村君、お手並み拝見。
kai
at 09:51│