2012年06月19日

箸置きの思い出

子どもの頃の話。

父:カイ、ちょっとコレ見てみ。
手の平に乗っかった陶器の魚。

僕:何コレ?
父:箸置き言うてな、ウチはそんな上品なモン使わへんけど、
飯食う時にコレに箸を乗せて使うねん。

僕:ふ〜ん

子ども心にインパクトがあった。
箸を置くには大きな魚に感じたから。

18になり陶芸の道へ片足突っ込んだ頃、
僕が作ったシャチの箸置きを見て父が聞いてきた。

父:昔、見せた魚の箸置き覚えてるか?
僕:う、ん?なんとなくやけど。
父:(笑)

後に興味を持ち、観に行った展覧会のガラスの向こうにその箸置きがあった。


間違い無い、あの箸置き。


「北大路魯山人展」


父:昔、お前に見せた魯山人の箸置き、今見ても大きくておもろかったやろ?(笑)

父が金継ぎの依頼で修復していた魯山人の箸置きを子どもの頃に見せてもらっていたのだ。

僕は「箸置きだから」と言って適当に作らないし、
大きさも気にしない。


すべてはあの経験にあると思っている。


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